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Message from Program Director

「スーパーマーケット統計調査」3月度速報値・・・

「全国スーパーマーケット協会」など三協会主催の「スーパーマーケット統計調査」3月度速報値の発表が23日にあった。「日本生活協同組合連合会・全国主要地域生協」の供給高速報値の発表も行われた。前年より低い気温の3月であったが、土日が前年より2日多い曜日めぐりの追い風があったことに加え、内食需要を背景に、単価上昇が続くなかでも販売数量が堅調に推移を続けている。速報段階だが、3月度も既存店昨年比(5.2%増)をクリアすることが出来た。

▼前年と比較した気温の大幅な低下により、鍋関連やホット商材の動きが続いたが、花見時期が当初の予想よりも遅れ、酒類や惣菜などで大きな影響を受けた。ただ、ひな祭りやお彼岸、卒業式などハレの日が多い月にあたり、関連需要の受け皿となり、好調な販売動向を牽引した。季節性の強い食品への需要が高まっているが、キワモノはロスが出やすい。販売期間を延長することが求められる中で、季節の変わり目の品揃えを上手く対応する課題も多い。

▼結果、パネル270社の売上は10,415億円(前年同月比6.3%増)、既存店前年比も5.2%増と好調を維持した。食品合計で6.6%増(既存店5.3%増)、生鮮3部門でも6.1%増(同4.8%増)、惣菜4.5%増(同3.0%増)、日配6.9%増(同5.7%増)、一般食品8.1%増(同6.8%増)と好調であった。生鮮の3部門も青果6.6%増(同5.4%増)・水産6.3%増(同5.0%増)・畜産5.3%増(同3.9%増)と順調であった。日生協(生協数66組合)は2385億円(同0.4%増)であり、店舗供給高が5.7%増、宅配が▲1.1%(うち個配0.8%増)という結果であった。

▼同時に「景気動向調査」も発表されるが、3月の中核店舗における景気判断Diffusion Index(DI)の「現状」は、53.1(前月から+1.8)となり、好不調判断の分かれ目である 50を上回った。「先行き」は48.7(同+0.4)と小幅だが改善した。売上高DI、収益DI共に前月から横ばい。生鮮品仕入原価DIと食品仕入原価DIは前月と同様の高水準を維持したままだ。客単価DIは大きく上昇したが、来客数DIは低下マイナス圏となっている。気温の低下による生育遅れで青果相場が高騰、水産も入荷減で相場が高くなったものの販売数量は堅調に推移し好調。節約志向による内食需要に加え、気温が前年より低くホット商材が好調の日配や一般食品が堅調な動向を見せた3月であった。

2024/04/25