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Message from Program Director

大阪・関西万博の開幕まで1年・・・

大阪・関西万博の開幕まで1年となった。経済産業省の試算によると、大阪・関西万博の経済波及効果は全国で約2兆9千億円。大阪府内の効果に限っても約1兆6千億円(大阪府・市の試算)に上るという。開幕1年前イベントが東京都内で開かれ、公式キャラクター「ミャクミャク」が「こんにちは」と初めて声を披露する動画も公開した。併せて会場の案内などを担うスタッフが着用するユニホームのデザインも公表などTVが報じた。

▼多大な経済波及効果が期待されるだけに、商機と捉えた民間の動きも本格化してきた。東海道・山陽新幹線は、ミャクミャクをあしらったラッピング列車の運行を開始した。大阪梅田駅ではコインロッカーを3割増やすという。リーガロイヤルホテルは135億円を投じて老朽化した客室やレストランを大規模改修する。岸田首相も「オールジャパンで未来を切り開く万博をともに作り上げ、必ずや成功に導いていこう」と訴えている。

▼雰囲気は高まって来るだろう。ただ一方では、万博を巡って伸び悩む前売り券販売や一部海外パビリオン建設の入札不調や契約交渉の遅れが相次ぎ、建設費は当初計画の約1.9倍の最大2350億円に膨らむなど課題も山積する。新型コロナウイルス禍で参加国の誘致活動が大幅に遅れたうえに、東京五輪談合の余波で電通や博報堂が入札参加資格を停止された。安倍元首相銃撃を受けて警備費も膨張した格好だ。

▼計画は苦難の連続だったが、2月末ごろから海外パビリオンの起工式や概要発表がされ、世界最大級の木造建築物となる大屋根の建設は8割まで進み姿を現してきた。現在足りていない全国的な機運醸成について、万博で何が見られ、どんな体験ができるかを積極的に発信して欲しいものだ。生成AIをはじめ急速な技術の進展など未来を先取りした技術や製品を社会実装の一歩手前で目の当たりに出来ることが楽しみだ。

2024/04/20