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Message from Program Director

「Just Walk Out」と似た「ALDIgo」の展開・・・

米国Amazonは、「Amazon Fresh」から「Just Walk Out」を撤廃し、代わりにスマートショッピングカート「Amazon Dash Cart」を導入すると2日に発表した。「Just Walk Out」の撤去は破壊的な技術革新であっただけに、撤去理由の説明に迫られているようだ。このニュースが流れると「インドで1,000人以上の人々によって手作業で買い物をチェックしている」との噂が流布されたので、その説明にも追われているようだ。

▼「Just Walk Out」の撤去理由を「小型店と比べ購買点数が多くなる食品スーパーでは、顧客は会計前に青果物の重量を量ったり、コストを把握したりする機能など、買い物中もリアルタイムで予算を管理したいと考えているから」としている。したがって大型スーパーではダッシュカートが便利であると説明している。「Amazon Go」のような小型店舗での反応は良く、今まで以上に小型店での導入を増やすとしている。

▼これは苦しい弁明のようだ。Amazonは昨年、「Amazon Go」を9店も閉鎖している。しかも昨年9月以降の出店はない。こんな流れの中で、「ALDI」は、レジレスの技術を開発するスタートアップの「Grabango」の自動決済システムを導入したことを発表した。まだ1店舗だけの実験導入だが、利用者数を伸ばすために、正式にリリースしたのであろう。Amazonの「Just Walk Out」と似た自動決済システム導入の「ALDIgo」の展開である。

▼17年開店の店舗に「Computer Vision」システムを導入して「ALDIgo」となっているが、通常の有人レジも備えている。野菜などの計量を必要とする商品やアルコール購入での手間は必要で、全くの「レジの素通り」のようなストレスフリーまではいかないのだが、天井からぶら下げるように設置されたカメラやセンサーが顧客をフォローする事もなく、誰も気づかれないほど決済イノベーションが洗練されすぎているとの事だ。流通革新は先を行き過ぎると「利用されない」ということなのだろうか、利用者を増やすためにリリースしたという。

2024/04/23