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Message from Program Director

小売業、3月も堅調に推移・・・

小売各社の3月も概ね堅調に推移しているが、業態間でのバラつきが見られた。天候と前年実績のハードルの違いだ。天候は下旬半ばまで気温が低く推移するなかで寒暖差が激しく、雨の日も多かった。このため、衣料品などの春物商品が苦戦した。CVS でも客数減少に繋がった。前年ハードルはドラッグストアで高く、家電量販店で低い。曜日配列は2月の閏年に続いて、プラス要因に働いた。なお、春物商品は気温が上昇した月末に動いている。

▼百貨店は3月も好調。衣料品などの春物商品も、高価格帯商品、行催事需要関連は好調。化粧品も引き続き好調であり、株高などによる資産効果もあると推察される。インバウンド需要は単月で過去最高、もしくは過去最高に準じる水準となり、都心大型店が引き続き伸びている。GMSは衣料品が悪化したが、食品が順調。SMは小幅改善となった。GMS、SMとも食品は節約志向がやや強まるなかで、PBやEDLP型の商品が伸びている。青果の相場高も押し上げ要因に働いた。SMは一品単価の上昇率が鈍化するなかで、買上点数が改善傾向にある。

▼CVSは、2月に比べ客数を中心に小幅悪化、天候がマイナス要因に働いた。下旬半ばまで気温が低く推移し、雨の日も多かったことから、客数がローソンを除いてマイナスとなった。DrS各社の既存店は2月から失速、主に前年に伸長した花粉症関連の反動と天候不順の影響による。化粧品は引き続き良好である。食品は値上げ等が寄与して伸長するも、飲料や酒は落ち込んだ。外食の既存店は前月と同様にプラス傾向が継続、外食需要は力強い。

▼数値の羅列になるが、SM業界、3月の主な企業各社の業績は次の通りである。

◎アークス:既存店7.88%(客数1.4%・客単価6.3%)、全店8.6% ◎アクシアルリテイリング:既存店5.4%(客数1.7%・客単価3.6%)、全店8.4% ◎いなげや:既存店5.6%(客数1.3%・客単価4.2%)、全店5.5% ◎オークワ:既存店2.4%(客数0.1%・客単価2.2%)、全店3.1% ◎関西フードマーケット:既存店5.0%、全店3.1% ・関西スーパー:既存店0.1%、全店▲1.0% ◎ダイイチ:既存店10.9%、全店15.5% ◎バローHD:既存店10.1%(客数2.8%・客単価7.1%)、全店11.2% ◎ハローズ:既存店9.4%(客数4.7%・客単価4.5%)、全店13.0% ◎ベルク:既存店12.4%(客数6.0%・客単価6.1%)、全店17.4% ◎マックスバリュ東海:既存店4.1%(客数0.1%・客単価4.0%)、全店5.8% ◎ヤオコー:既存店9.3%(客数3.3%・客単価5.7%)、全店12.9% ◎ヤマザワ:既存店1.4%(客数0.6%・客単価0.6%)、全店4.0% ◎ユニバース:既存店6.8%、全店 9.4% ◎U.S.M.H:既存店2.4%、全店2.4% ・マルエツ:既存店5.4%(客数1.9%・客単価3.5%)、全店5.4% ・カスミ:既存店▲1.6%、全店▲1.4% ・マックスバリュ関東:既存店2.8%、全店1.4% ◎ヨークベニマル:既存店3.7%(客数▲0.7%・客単価4.4%)、全店5.3% ◎ライフコーポレーション:既存店7.1%(客数 1.5%・客単価5.5%)、全店8.9% ◎リテールパートナーズ:既存店5.3%(客数1.3%・客単価4.0%)、全店9.1%

2024/05/01