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Message from Program Director

市場の青果卸は「数量的に物足りなさ感がある」と・・・

野菜の高値が続いている。キャベツやレタスを中心に平年(過去5年平均)より5割も高い水準が続いている。3月末に卸値が平年の2倍前後に上昇していたが、3月の気温の冷え込みで出荷量の回復が思うように進まなかった。ニンジンも主産地で種まきが遅れ、卸値は約2倍になっている。TVでおなじみの食品スーパー・アキダイ関町本店の店頭から社長がインタビューに答えていたが、キャベツが1個270円、レタスは194円で販売していた。

▼キャベツの主産地である三浦市農業協同組合(神奈川県)は、「3月の低温や病害の発生もあり、出荷量は足元でも前年を下回る」という状況のようだ。千葉県の産地でも低温の影響で4月に入っても出荷量が予定より少ないようだ。レタスも同じように、低温の影響が続いている。4月に入ってからは、気温が上がりはしたが、3月に低温にさらされたことで生育にばらつきが出、十分に肥大せずに出荷量が増えきらないようだ。

▼春野菜は、売り込みをかける重要な商材あり、特に食品スーパーにとっては、時期的にも需要が特に強い時期なので高値が続きそうだ。市場もゴールデンウイーク前は需要も強く価格は下がりづらいと見ているだろう。落ち着くのは、高値疲れや需要も一段落するゴールデンウイーク明けになると思っているのだろう。

▼3月中旬から4月前半にかけては、気温の低下を受け作物の生育が遅れたことで品薄が深刻化し高騰していた。4月に入ってからも日照時間が1日2時間未満の日が半分という産地もある。昨年11月上旬の降雨続きで、種まきが10日ほど遅れたニンジンは、前年同期比2割減を見込んでいるという。25日、26日と急な気温の変化があり、各地で異常な状況であった。気象の激変は青果物への影響も大きいはずだ。家庭菜園でも苗を定植するタイミングが本当に難しくなって来ている。

2024/04/27